【会員インタビュー】画像処理で世界の価値観を変える!株式会社ガゾウ

2024年1月18日 ブログ

視線解析やAIカメラを活用したさまざまなDXソリューションを提供する「株式会社ガゾウ」にインタビュー!

AIやIT技術を使い、視線解析や眼球運動解析などの画像解析を行う株式会社ガゾウの金田社長(写真:モニター上)に、自社の取り組み内容や共創についての想いなどを聞いてきました。

―まずは株式会社ガゾウがどのような企業なのか教えてください。
金田:「画像処理で世界の価値観を覆すことを目指し、AIやアイトラッキング(視点の場所や眼球の動きを計測し追跡する方法)を使って様々な分野でのソリューションを提供しています。人が働くということに対して、最大効果を発揮できるような技術を開発し、高効率なOJTや遠隔作業支援などの実現をサポートしています。」

―具体的にはどういった場面で活用できる技術なのですか?
金田:「活用の幅は広いですが、例えば熟練の運転手や作業員・検査員がどういった視線の動きをしているのかを解析することで、現場での教育に役立てたりできます。また、ドローンの上級操縦者が、操縦時にどこをどのタイミングで見ているのかを可視化することで、操縦技術の教育などに使われています。これ以外にも活用の幅は広いと考えているので、そこは他社との共創などによりさらに可能性を広げていきたいと考えています。」

 ―株式会社ガゾウが眼球運動解析・視線解析の開発を進めたキッカケはなんですか?
金田:「元々工場自動化用の画像解析を行っており、デバイスの一つとして各種カメラも販売していました。ある時、耳鼻科の先生から通常使わないようなカメラの注文がありました。耳鼻科が何に使うのか不思議に思い聞いてみたところ、カメラは眼球運動を見るために使い、眼球運動から“めまい”の原因解明をしているとのことでした。めまいは耳や脳と関係しており、眼球の動きである程度原因が分かるとのことでした。そこから眼球運動を解析することは他業種での活用が出来るのではないかと考え研究開発を進めました。その後、あるビジネス展示会で眼球運動解析機器を展示していたところ、ブースに訪問された大手自動車部品メーカーの担当者から“眼球運動の解析ができるなら視線解析もできるのではないか”と言われ、それをヒントに視線解析の研究開発も開始。現在ではウェアラブル端末としてカメラの小型化にも成功し、広く様々な業界での活用が進められています。」

―同業他社に負けない強みはなんですか?
金田:「同業者は全国にも少ないですが、その多くはカメラなどのデバイス販売に注力しています。ガゾウはただの物売りではなく、顧客の現場に入り込んで、どう解決するかを共に考えながらソリューション提案を行う点が他社と違います。DXパートナーとして常に現場を変える意識で取り組んでいます。」

 ―他社との業務提携や共創を積極的にされていますが、どういった経緯で始まることが多いですか?
金田:「他社との共創の多くは、DXプラットフォームのようなコミュニティでの出会いから始まることが多いです。また、始まりは「ちょっとやってみませんか」といった、とりあえずやってみるのスタンスで進めることが多いです。そこからそれぞれの持つリソースを理解し合い、交流を続けることでプロジェクトに発展するといった流れです。」

―人材教育・育成のため取り組んでいることはありますか?
金田:「毎年インターンシップの受け入れをしており、積極的に学生と関わっています。大学での講演活動なども行い学生とのつながりを大切にしています。人材育成の側面もありながら、当社としても学生から新たな刺激をもらい、事業展開につなげています。また、社員向けには積極的に社外との関わりを持ってもらえるような活動を進めています。DXプラットフォームのオフ会にも積極的に社員に参加してもらい、他社との交流から新たなアイデア発掘につなげてもらっています。」

 ―今後の事業展開についてお聞かせください。
金田:「当社が行っている事業は常に“人”が中心にあるサービス。AI・IT化により人の削減をするのではなく、“人”が感じること、刺激を受けることを可視化することで人の内面を解き明かし、今後はマーケティングの分野など、様々な分野にも繋げていきたいと考えています。」

 

今回はJ-Startup NIIGATAにも選定されている株式会社ガゾウからお話をお聞きしました。ビジネス展示会などでは最先端の機器や技術に驚かされていましたが、その根幹には“人”を中心にしたサービスがありました。現場に入り込んで共に課題解決を目指すところは独自の取り組みだなと感じ、同社が持つ技術は、あらゆる分野において今後必要とされる技術であると感じました。

株式会社ガゾウの金田社長、この度は取材協力ありがとうございました。

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この記事は事務局スタッフ瀬賀が担当しました。